2009年9月24日木曜日

☆シルバーウィーク、庚申さんにお会いしてきたどー

もうずいぶん石仏を見に行ってない!!
てわけで、シルバーウィークなので石仏を堪能しに、
一度行ってみたかった「木根川薬師」へ。


とりあえずお賽銭を・・・と、階段を上がっていくと眼下に石仏発見!!
紛れも無くお不動さんだ!!と、お願いごともろくにせず手を合わせたら一目散にお不動さんだ!!
羂索を持つ手が無くなっておられるのぉ・・・
痛々しいのぉ・・・ん?そのうしろ!!

おびただしい量の石仏が・・・!!




いわゆる無縁仏ということでしょうか。
霊園の入口に積み重なる石仏たちは、それでも花も線香も手向けられています。

一番多く見える如意輪観音さまは、好きな石仏の中に入りますが、そのたおやかなポーズからか、女性のお墓であることが多いですね。
子供のお墓であるお地蔵さんも多く積まれており、女子供のお墓がどうしても無縁仏になるんだなぁと。
それでも女性はランクが低い時代のことでしょうから、わざわざお墓を作ってもらえたような、この女性たちは周りから愛されて、幸せな人生を送ることが出来たのではないかなどと憶測してしまいます。
如意輪観音さまの、何ともリラックスしたようなポーズに、「ああ、生まれてきてよかった」という声が聞こえるようです。
(半跏思惟・・・「どーしたもんかねー」と考え込んでるんですけどね、実際は)
如意宝珠が「チンターマニ」っていうのもざっくばらんでいいよね!!
(わかんねーよ、キミの言うこと)

他にも石仏と言うより石碑がたくさんありましたが、嬉しかったのは、帰ろうと山門のあたりまで戻り、古めかしい建物に目を奪われておりましたら・・・

一番好きな「庚申さん」
青面金剛が隠れていた!!


そのうしろの建物は、元々幼稚園だったそうです。
「やくし幼稚園」現在はお隣に、それはそれは立派な建物に建て替えられて健在です。

手前の大イチョウは、マジ大イチョウでした。

上の方にチラッと見えているのは「高速道路」。
これが出来るまではホントにど田舎でした(笑)。
土地の買収で、大きくなったお店と、単に散財したお店とがあって・・・なんて話を耳にした事があります。

さて、大好仏の(笑)庚申さんだ。
大切に扱われてきたのでしょう。どちらも文字がはっきりしています。

奉供養庚申為二世安楽也 施主
元禄十四年辛巳九月吉祥日

1701年です。




 


寛永四年丁卯九月吉日

1627年・・・とは思えない克明さ。

どちらもお約束の邪鬼踏みと三猿が愛くるしく、寛永の方は鶏まで入ってます。
このころの方が羽振りがよかったんですかね。





文字塔ですが、馬頭観音が隣に。

馬頭さんは文字塔が多いですが(見た目つまんないけど(笑)予算の関係でしょう)お姿が彫られている場合、
馬頭さんと青面金剛は、パッと見、区別がつきづらいです。

興味が無ければマナカナくらい区別がつきません。逆にそのくらい違います。

馬頭さんは「額に馬がいるからわかる」と仰る方もいらっしゃいますが、見ると青面金剛の額にも馬のようなのがいるんですね。

これは蛇が巻き付いているのですが、ものによっては、作っている人が混同しているらしく馬にしか見えないことがあります(てゆーか馬。)
風化によってそうとしか思えない場合も。

区別の簡単なポイントは、馬頭さんはお顔が3つ。
正面の他に左右に横向きのお顔があります(前出と同じで、そうとは限らないところがコワいですが)。
左右のお顔はどうしても彫りが浅くなってますから、風化が早いので、よぉーく見てみてくださいね。

もっと簡単・確実なポイントは
猿がいたら絶対に青面金剛です。

また、何故かほとんど千葉限定で「馬乗り馬頭観音」というタイプがありまして、こちらに至っては更に混同が進んでいます。またの機会に(笑)。

昔のカルト映画「恐怖奇形人間」で「血の通った馬頭観音」を作ろうとしていたと言う流れに笑っていいのか悪いのか、いまだにトラウマであります。馬だけに。

◆∞∞∞∞∞∞∞∞◆
木根川薬師
葛飾区四ツ木1-33-18
◆∞∞∞∞∞∞∞∞◆



4 件のコメント:

JAM さんのコメント...

庚申様
お地蔵様と違い北海道ではあまりお見かけしないですね。
庚申塚(コーシンヅカ)という言葉には記憶があるのですが・・・
いろいろな由来や見分け方があるものなのですね。

僕の知り合い方でやはり仏像を見て歩くのが趣味と言う人が居ます。
「最近は仏(ブツ)を見に行ってない」という罰当たりな口癖の持ち主ですw

フドー さんのコメント...

こういう話題でも、ひかずにいてもらえて嬉しいです(笑)!!

北海道の神社というものがわたしには謎だらけです!!
そもそも北海道の夏祭めぐりをしたことがけっこうありますが、考えてみると祭の会場が神社じゃない!!
牧場とか広場ですよね。これってよく考えると独特・・・。
ましてや、狛犬って・・・北海道で狛犬って・・・全く記憶にありません。こんな地は他にない気がします。
しかして、ネタとして調べていくと、沖縄で言うシーサーのように、「北海道の狛犬」というオリジナルはないそうで・・・というとまるでよくないかのようですが、実際には北海道は「狛犬の全国博覧会になっている」気がします。
みんなが色々なところから北海道に夢と希望を持って集まり、生まれ故郷の狛犬を奉納していったわけで・・・
広い懐になんでも受け入れる寛大なこのイメージ。やっぱかっこいい!!
北海道はひと味違う!!

庚申さんは少しゲビたところがあるというか・・・個人の欲望丸出しな感じが、北海道っぽくないなぁと思います。
リアルに「助け合わないと生きていけない」北海道の人たちの願いとズレていると言うかなぁ・・・。
あまりみかけないの、すごくわかる気がする・・・(笑)。
でも庚申塚(地名かな)、ありますか!
その内きちんと調べたいな、って思えてきた!!

仏像、わたしも好きなんですけど、石仏に比べて少しコワいと言うか(笑)・・・同じ青面金剛でも、仏像の写真を見たら、とてもとても近くで見る自信がないくらいコワいでした(笑)。
迫力ないのが、石仏のよいところ・・・?
お知り合いさん、「ブツ」見に行ったら是非お写真見せてください(笑)。

JAM さんのコメント...

北海道の夏祭りですかぁ
多分、学校の運動会と同じ扱いで「神事」と言うより重要な娯楽だったのだろうと思います。
開拓農家の3代目に当たる僕にはジイチャンとバアチャンがどんなに苦労したのか慮ることしか出来ません。
その苦労の合間に運動会や神社のお祭り、お盆と正月があったと思うんですよ。

> リアルに「助け合わないと生きていけない」北海道の人たちの願いとズレていると言うかなぁ・・・

その習慣はいまや有名になりましたが「会費制」の結婚披露宴に現れてますね~

庚申さんを見かけない理由は、北海道に来た人達に長男長女が少なかったことも影響しているのではないでしょうか。
出身地の伝統をあまり強く引継いでいないこと
生活がとんでもなく苦しいこと
これらの要素があったので僕のジイチャンのように毎朝「太陽」を拝む、という傍から見るとちょっと安直な信仰心が残ったのかなぁ・・・
北海道人は安直な人が多いし(笑)

こうしてみると神社探検も面白そうですね~
成果が上がった場合は報告します(^o^)

フドー さんのコメント...

夏祭、自分も別段神社目当てじゃなかったので・・・というより、楽しいですよねー!!北海道の町の小さなお祭り。
小さなお祭りって、よそ者は蚊帳の外のことが多いんですけど、メチャメチャ受け入れてくれるんですよねー(笑)。
・・・ですんで、神社じゃなかったと言うことに今気がついたですよ。

しかし、どの地方のことを思い出しても必ず浮かぶ神社の記憶があるんですが、
いくら考えても北海道の神社って記憶にない・・・(ありますよねぇ?当然(笑))
おかしいなぁ・・・ほんとにおかしい。
何か面白いの見つけたら(笑)ぜひおしえてください。

太陽を拝む という姿を見た人が「これで一儲けしよう」って始まるんでしょうね。
・・・こういう発言はナニがアレだからソレしときます(笑)。いやほんと言葉選びますね(笑)。

全員そうだと決めつけるのはおかしいですけど、多くの北海道の人の笑顔は何故猥談をしていてもストイックに見えるのかと!!
不思議でならんのです。(笑)